『民藝』6月号(810号)「特集 田中俊雄と沖縄の織物」
機関誌『民藝』 ~ 令和2年6月号(810号)~
特集 田中俊雄と沖縄の織物
田中俊雄(1914-1953)は、山形県米沢市の機業家の長男として生まれ、上京後に民藝運動に参加した人物です。昭和14(1939)年の日本民藝協会の沖縄調査団に同行した際、沖縄織物の魅力に触れ、現地での調査研究による成果を著作等に発表しました。
その後発表された『沖縄織物の研究』は、現在でも研究者や作り手に大きな影響を与えています。
本号では、田中俊雄蒐集の「沖縄織物裂地」(日本民藝館所蔵)とともに、田中の仕事の全体を紹介し、その功績と意義を辿ります。
目次
〈図版〉
日本民藝館所蔵 田中俊雄蒐集「沖縄織物裂地」より
〈特集関連〉
田中君(柳悦孝)
沖縄と田中俊雄 —田中俊雄の足跡と研究—(與那嶺一子)
『沖縄織物の研究』から見た田中俊雄の功績(柳悦州)
民藝運動と琉球行(田中俊雄)
コラム・喜久山家と民藝運動(越戸康子)
田中俊雄と米沢(宮田直樹)
コラム・米沢織物の歴史(山村幸夫)
田中俊雄の時代背景とその視点(白鳥幸昌)
田中俊雄関連略年譜
図版解説・沖縄織物の分類について(田中俊雄)
古着市場について(喜久山ヨシ)
Toshio Tanaka and Okinawa Woven Textiles
〈読み物他〉
新刊紹介・花巻人形の愉しみ —江戸時代から次世代へ(菊池正樹)