『民藝』10月号(814号)「特集 日本のざる・かご」
機関誌『民藝』 ~ 令和2年10月号(814号)~
特集 日本のざる・かご
2020年10月号は「日本のざる・かご」特集です。 竹や樹皮、蔓などの植物を編んだり組んだりして作られたものを編組品と呼びます。そのうち「ざる」や「かご」は生活の中でさまざまな用途にいまも使われています。自然素材を用いて作られたざる・かごは、高度成長以降代用品に替わっていきました。しかし、そうした時代の変化にもかかわらず現代においても昔からの技法で作られているざる・かごをこの号では紹介しています。 縄文時代の遺跡から発掘された編みかごから昭和初期に使われたもの、現代のものまで、暮らしに根づいてきたざる・かごについて、職人や素材、地域性についての言及など、関連の文章とともにその魅力を伝えています。
目次
〈図版〉
日本のざる・かご
〈特集関連〉
三角の笊(吉田璋也)
豊かな編み組みの世界(本間一恵)
地域とざる・かご
青森 弘前の根曲竹(小田原史典)
岡山 倉敷のいかご(仁科聡)
徳島 徳島の箕(東尾厚志)
沖縄 沖縄のバーキとティール(豊島泰雄)
コラム・世界編組退会に参加して(須浪隆貴)
たくみのざるかご探訪記
ざる篭の今と昔(菊池典男)
カゴ屋カンジン(稲垣尚友)
竹製片口付笊(相馬貞三)
Japanese sieves and baskets
〈読み物ほか〉
新刊紹介『金城次郎 壺屋時代作品集』(松井健)
新刊紹介 モダニズムとしての「民藝」(中村将大)